飲酒運転の教諭を懲戒 本年度3件目の処分(和歌山)

飲酒運転の教諭を懲戒 本年度3件目の処分(和歌山)
1月15日17時2分配信 紀伊民報

 和歌山県教委は14日、飲酒運転で摘発された紀の川市の市立中学校の男性教諭(50)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。飲酒運転による教員の処分は本年度3件目。県教委は「意識が甘い。警察官を講師に研修を行い、再発防止を徹底する」と話している。
 飲酒運転による教員の処分が年間3件に達したことは過去にもあるが、道路交通法の改正で厳罰化された2002年以降は初めて。県教委は「重く受け止めている」と対策の必要性を指摘。2月に市町村教委の指導主事が集う会議で、飲酒運転防止の講習を行い、校長会を通じて、各校に伝達する。
 県教委によると、男性教諭は昨年12月16日、岩出市で学校関係者有志による忘年会に参加し、居酒屋でビールをジョッキ2杯と日本酒を2合飲んだ。その後、2次会、3次会には代行運転業者を利用して移動したが、帰宅の際、他の教諭を見送った後、代行運転業者がすぐに予約できず、自分で運転した。
 岩出署の職務質問で、呼気1リットルから0・15ミリグラムのアルコール分が検出された。2次会以降はほとんど飲酒しておらず気の緩みがあったという。
 紀の川市での飲酒運転による教員の処分は2年連続。市教委は同校校長を文書訓告、前田良蔵・市教育長を厳重注意とした。
 県警によると、08年の飲酒運転検挙数は662件で、前年より290件減少。07年9月からの厳罰化や取り締まり強化が要因とみている。

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